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味の傾向:醸造時にホップを追加した、新しいタイプの日本酒。香りは普通の日本酒では出せない、ビビットなピーチ&マスカットの印象。ジューシーな甘味がありつつもほどよく軽やかで、洋食にも合わせやすい。完成度の高いお酒だ。

合わせた料理:鯛のデュグレレソース、納豆汁

値段(税込):2310円/720ml

僕の評価:80点/100点(日本酒としておいしい)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は秋田のお酒になります。「稲とアガベ(いねとあがべ) 交酒 花風 R5BY」となります!当ブログでは2回目の登場ですね。「こうしゅ はなかぜ」と読みます。

 この商品は通常の日本酒とは異なり、発酵の際に米と麹に加えて別の原料を追加で入れています。そのような醸造スタイルのお酒はクラフトサケと呼ばれており、近年じわじわと人気が拡大していっているんですよ。稲とアガベは、クラフトサケの代表的ブランドですね。

 副原料はいろいろなものが使われているのですが、ビールの原料であるホップを使ったタイプがいろいろな醸造所さんから発売されているんですよ。いわば万人受けする定番の組み合わせなのでしょう。今回の花風もホップを使った商品ですので、稲とアガベがホップをどう醸しているか、楽しみです。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 14%
 精米歩合 90%
 日本酒度 不明
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 ホップ添加、吟醸香あり、火入れ、原酒?

 極端に高い精米歩合と低アルコールの組み合わせは、クラフトサケでは定番ですね。香りに負けない味をつくるための工夫なのでしょう。アルコール度は14%なので、13%のものよりは普通の日本酒に近い印象になりそうです。

◆意外とバランスよくて万能だぞ!
 
 冷酒でグラスにそそいでみます。お、薄くにごっていますね。そしてほんのりピンクがかっています。これはホップの色素らしいですよ。そしてグラスにびっしり泡がついている!微発泡を生かしたお酒のようですね~。

 香りを確認しましょう。うおおお!?すごく鮮烈なピーチ&マスカットのにおいだ!日本酒の香りとはあきらかに違いますね。こういうにおいがホップから生まれるんだ!日本酒の吟醸香と混ざって、こんなイメージになるんでしょうね~。

 飲んでみます。

 「炭酸がプチプチ弾ける、ジューシーなピーチ系の甘味!!意外と軽やかでスイスイ飲めちゃう!」

 おおお、これは飲みやすい。かなり日本酒っぽくて、僕好みです!

 予想通り、果物を思わせるフレッシュな甘味です。さらに炭酸の刺激が混ざるので、実にジューシーな印象になっています。これ好きな人、たくさんいるでしょうね~。

 そしてその甘味が、あまり強くないのがポイントです。ほどよい酸味苦味のおかげで、お酒の印象はややドライと言っていいぐらいですね。炭酸がたっぷり含まれたお酒なので、ホップの香りと相まって後味がビールみたいな印象ですよ。面白い!

 合わせられる料理は、意外なほど万能です。バターソースたっぷりの白身魚に、スッと合ったのには驚きました。さらに日本酒のように、秋田の納豆汁にもピタッとはまる。いやー、これは楽しいですねぇ!

◆稲とアガベの新機軸

 今までの稲とアガベは、日本酒とはまったく異なるデザインの瓶を採用していたので、日本酒とは別物の味わいのお酒というイメージがありました。今回の花風は、伝統的なタイプの瓶でリリースされており、かなり日本酒らしい味わいを狙った商品なのかもしれませんね。

 クラシックな味わいの日本酒が好きな僕としては、こういうタイプのクラフトサケがもっと増えると嬉しいですね~。クラフトサケもシーズンを積み重ねて、しっかり進化しているのが実感できました。3年後、5年後が楽しみです。

 「稲とアガベ 交酒 花風 R5BY」、日本酒とは違う新しい日本酒。ぜひ試してみてくださいね!

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