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味の傾向:高知の大手酒蔵がつくる、定番酒の季節限定バージョン。さっぱりしていてキリッと切れのよい味わいは、まさに夏にふさわしい。辛口好きも納得の吟醸酒だ。

合わせた料理:卵ソーセージ丼、長芋の梅サラダ

値段(税込):1595円/720ml

僕の評価:70点/100点(限定品感が薄い)

◆◆◆
 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は高知のお酒をご紹介します。「酔鯨(すいげい) 純米吟醸 吟麗 summer R5BY」となります!高知県を代表する銘柄ですね。

 この商品は酔鯨のレギュラー商品である「吟麗」の夏限定仕様なのですが・・・見てくださいよ、このカッコいいボトルデザイン!こんなの、手に取らないわけにはいきません。DRUNKEN WHALEだなんて、英語名も最高にクールですね。

 レギュラー版のレビューはこちら


 夏酒は甘味をおさえるのがセオリーなので、甘さ控えめに調整したり、酸味を増やしてさっぱり感を強めたりすることが多いですね。この吟麗は、もともとかなりドライな味わいなので、どう調整されているか楽しみです。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 16%
 精米歩合 50%
 日本酒度 +8
 酸度 1.7
 アミノ酸度 1.1
 純米、吟醸香あり、加水あり、火入れ

 アルコール度は16%なので、そこそこ迫力のある味わいが期待できます。そして、日本酒度は+8ということで、かなり糖分含有量が少ないお酒ということがわかります。酸度もそこそこ高いので、ドライな味わいが想像できますが、どうでしょうか?

◆高知らしさ満載!

 よく冷やしてからグラスにそそぎます。おおっ、めちゃくちゃ透明度高いですね~。ほぼ透明ですけど、うっすら黄色いかな?といった印象です。たぶん活性炭ろ過でしょう。

 香りを確認します。あ~、さっぱり感のある清涼な香りですね。ほんの少しフルーティさがあるけど、クールなアルコール感がメインです。活性炭ろ過に特有の香りですね。

 飲んでみます。

 「さっぱりしていてキリッとシャープ、酸味と苦味の共演が、まさに夏酒という味わい!」

 夏に飲むならこういう味でしょ、というちょうどいいドライさが素敵です!

 クラシックな辛口という感じで、甘みは抑えめです。酸味・苦味があるけど、落ち着いていて程よいバランスですね。淡麗辛口っぽいけど、酔鯨らしい味わいです。

 後味がよくできていて、アルコールがパッと弾けるような余韻があるのですが、これがけっこう長いんです。けっこう驚きましたね。うま味も適度にのっているのでしょう。

 料理はぜんぜん選ばない1本です。そばでも、刺し身でも、生姜焼きでも持ってこい!ですね。長芋の梅サラダのような、爽やかさに全振りしたような料理でもしっかり楽しめました。扇風機をかけながら、自宅でだらっと飲みたいものですね。

◆限定品としては・・・?

 堅実な夏酒として楽しませていただきました~。ただですね、ノーマルの吟麗との違いが、全然わかりませんでした(汗)。飲み比べをしたわけではなく、あくまで記憶の中での比較ですが、通常版の吟麗もほぼ似たような味だったと思うのですよ。

 以前飲んだ吟麗の秋酒も同じような感想を感じたので、限定品といえども大きな味の差をつけない方針なのかもしれませんね。個人的には限定品には明確な味の違いを求める方なので、ちょっと自分の趣味ではないお酒だったかもしれません。

 「酔鯨 純米吟醸 吟麗 summer R5BY」、爽快な夏酒!でも、限定品感は少なめの1本でした。試せたら飲んでみてください!

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