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味の傾向:岐阜の蔵元がつくるスパークリング日本酒。麹の甘い香りと上品な酸味が、炭酸と混ざり合って実においしい。ゴクゴク飲めるので、最初の一杯に最適な1本だ。

合わせた料理:コンビーフのポテサラ、夏野菜サラダの和風ジュレ和え、冷やしおでん

値段(税込):620円/250ml

僕の評価:80点/100点(真夏に最高)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今日は岐阜のお酒を紹介します。「天領酒造 スパークリング日本酒 すますま」です!当ブログでは初めてのレビューとなる銘柄ですね~。

 この酷暑でも楽しめる日本酒をお願いしたら、酒屋さんに勧められた1本です。2024年の夏は本当に暑くて、日本酒がぜんぜん飲めなかったので、実にありがたかったですね。

 アルコール度が5%のスパークリング日本酒である点が、最大のポイントです。日本酒を仕込む前段階である「もろみ」をしぼってつくったので、この度数を実現できるのだそうです。

 今回のすますまは、購入した経堂の酒屋さん「つきや酒店」のオリジナルラベルバーションでして、経堂のお祭りをイメージしたイラストをデザインしているそうです。にぎやかでかわいいですね~。通常版のラベルデザインは、下の公式HPで確認してみてください。



 スペックを見てみましょう。

 アルコール度 5%
 精米歩合 65%
 日本酒度 -38
 酸度 4.5
 アミノ酸度 1.5
 純米、吟醸香不明、火入れ、加水不明、炭酸ガス充填

 通常の日本酒とは、おおきく異なる数値に注目です。やはり5%という低いアルコール度が一番重要ですね。そして、とても低い日本酒度(=糖分がたっぷり含まれている)と高い酸度が気になります。普通の日本酒だと、めちゃくちゃ濃醇な味になる数値ですが、低いアルコール度と組み合わさるとどうなるかに興味がありますね。

◆のどがゴキュゴキュ鳴る!

 キンキンに冷やしてグラスにそそぎます。おお~、泡立ちがきれいですね!気泡が小さくシャンパンみたいです。見た目は澄んだきれいな印象ですね。ほんのりベージュがかっています。しっかりろ過されているのでしょう。

 香りをチェックします。ふわ~っと甘いにおいがしますね~。麹っぽい、甘酒やどぶろくを思わせる香りです。強すぎず優しげなので、お酒の雰囲気にしっかりマッチしていますね。

 飲んでみます。

 「上品な甘味ときれいな酸味がめちゃめちゃうまい。そんな味わいを炭酸でゴクゴク流し込む!」

 うおおお~、上品で爽快!スパークリング日本酒として、かなり完成度高くないですか!?

 まず、味わいがめちゃくちゃ軽いです。あれだけ甘味と酸味があるはずなのに、スッキリしている。アルコール度が低いので、これだけ味が濃くても軽く感じるのですね~。

 スッキリしているけど味をたっぷり含んでいるので、リッチな印象があります。そこにきめ細かい炭酸が混ざるので、もう最高ですね。しかも、グビグビ飲めちゃいます。まさに真夏にぴったりです。

 料理は和食の調味料を使った、夏っぽい物がいいと思います。これが最高なんですわ。和風ドレッシングのサラダとか、冷やしおでんとか。酢、ポン酢、柑橘系の味付けもいいでしょうね~。アイデアが広がるお酒ですよ。

◆真夏を乗り切るための1本

 暑すぎて日本酒が飲めなくなっていた自分には、まさに救世主の1本でした。結局3本も買ってしまいましたね(笑)。

 アルコール度5%のスパークリング日本酒は、ある意味日本酒としては邪道なわけですが、このすますまは日本酒らしい甘味とうま味が感じられて、実に感心しました。思い込みはやっぱりいけませんねぇ。

 「天領酒造 スパークリング日本酒 すますま」、傑作の真夏酒でした。ぜひとも暑い季節にどうぞ!

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