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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 この記事を読んでいる皆さんは、いい酒が何より好きなはずです。お酒のマニアなんて、それだけが目的で生きているようなものですからね(断言)。

 日々おいしいお酒を探していると、まれにすごく期待できるお酒を入手できることがあるじゃないですか。運良く入手困難なお酒が買えたり、普通なら高くて手が出ないお酒を割安な値段で買えたりとか。お酒の神さまもいじわるじゃないから、たま~にそういうことってありますよね。

 で、自分もそういう機会が何回かあって、いろいろプレミアムなお酒を自宅で飲んでみたのですが、その時に絶対やめたほうがいいな~と思うことがあります。それは「もったいぶって最初に飲まない」というやつです。前座を別のお酒にまかせて、真打ちであるいい酒は後に飲むべきだよね~とか、素人考えで後回しにすることですね。これがよろしくない!

 なぜなら、人間の舌は酔っていない時がもっとも敏感だからです。シラフの時が一番お酒を楽しめるコンデションなのですね。いいお酒は、味の複雑さとか、奥行きとか、普通のお酒にはない特徴があります。こういった独特の味わいは、酔いが進むと感じ取りにくくなるものなのです。

 また、業界でよく説明されるルールなどに振り回されるのもNG!食事の相性に合わせるとか、ワインを泡→白→赤の順番で飲むみたいなやつです。んなもん無視して、自分が期待しているお酒を最初に飲むんですよ。それが一番報われるから!

 自分もさんざん失敗してきました。飲み会で期待のお酒が後半に出てきたら、味がよくわからなかったり(ついでに記憶も曖昧だったり)、家飲みでいいお酒を後の方で飲んだら凡庸に感じられたり(翌日に飲んだら、驚くほどおいしかった)。お酒に落ち度はないのに楽しめなかった時は、歯ぎしりするぐらい悔しかったですね〜。

 以前、お酒は値段が高い順に飲みましょうという記事を読んだ時は、なるほど!と納得したものです。信じられるのはシラフである自分だけ。酔いがまわった頃の自分なんて信用してはいけません。

 飲み会でも家飲みでも、最初の一杯はいいお酒から飲む。これが充実したアルコールライフをおくるための、シンプルで簡単なヒントなのです。ぜひ、実践してみてください~。