写真 2024-08-13 20 58 24

味の傾向:広島の北部でつくられている白ワイン。杏、レモン、みかん、はちみつといった、トロピカルで甘い香り。味はシャープな辛口で、ボリューム感がすばらしい。ヨーロッパのワインに負けてない味わいだ。

合わせた料理:オリーブオイルをかけた野菜サラダ、ハムとたまねぎのマヨネーズかけ

値段(税込):2200円/750ml

僕の評価:80点/100点(フランス産にも負けない)

◆◆◆

 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今日は広島の白ワインをご紹介です。「三次(みよし)ワイナリー TOMOE シャルドネ クリスプ2023」であります~。

 日本のワインと言うと、山梨、長野、山形、新潟に北海道と、多くは東日本産のイメージがありますよね。実際に今まで自分が買った日本ワインは、山梨、長野県産が多かったです。やはり寒暖差がある寒い地方の方が、ぶどうが育てやすいのでしょう。

 しかし、今回のこのTOMOE・シャルドネクリスプは、なんと広島県産です!どこなんだと調べてみたら、中国地方のど真ん中、山の中の盆地のようですね。ぶどうのピオーネ栽培が盛んなところのようです。広島県にこんなところがあるとは。こういう発見があるのが、地酒である日本ワインの面白いところですね。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 13%
 産地 日本 広島県三次市
 品種 シャルドネ100%
 収穫年 2023年

 白ワイン用ぶどうとしては、世界で一番有名なシャルドネを100%使った若いワインです。個人的に最注目なポイントは、アルコール度が13%あるところですね。日本ワインでこの度数は珍しい!ヨーロッパ並みです。アルコール度はお酒の味の根幹ですから、どのような影響があるのか楽しみですね。

◆日本ワインとは思えない!?

 キリッと冷やしてグラスにそそぎます。外見は淡いレモンイエローですね。そこにグリーンのトーンがうっすらついています。いかにもできたての白ワインといった印象の外見ですね。

 香りを確認します。おお、トロピカルで爽やか~ですね!レモン、みかん、杏、そこに甘い印象が混ざります。はちみつ、コンポートかな?よく嗅ぐとアルコールのにおいも感じますね。度数13%の存在感です。

 飲んでみます。

 「ボリューム感あふれる豊かな味わい!シャープでキリッとした味覚がブワーッと広がっていくッ」

 うおおおー!めっちゃカッコいいぞ、このワイン!

 味自体はキレキレの辛口です。シャープな酸味がキュッと口の中を締めてくれます。酸っぱいではなく、辛いという印象が心地よいですね。

 そしてその味がぶわっと広がっていくんですよ。このボリューム感がすばらしいのですね。まるでフランス南部やイタリア南部のお酒みたいです。ヨーロッパの雰囲気を日本ワインで味わえるとは、かなり感動ですよ。

 迫力がある味わいなので、料理はその迫力に釣り合うものがよさそうですね。シンプルな塩味の肴よりも、バター・クリームなどを使ったコクのあるものがよさそうだなと感じました。実際、ハムと玉ねぎにかけたマヨネーズが、カチッとこのワインに合いましたね。見た目の白い、こってりとしたものがおすすめです。

◆日本ワインは奥深い

 今まで飲んだ日本ワインから感じる印象は、海外のものとは味が別物だなということです。日本ワインは日本ワインでおいしいのですが、ジャンルが違うおいしさと言いますか。輸入ワインと比べるのは、意味がないんじゃないかな~と思ってました。

 しかし、このTOMOE・シャルドネクリスプは、欧州のワインと同じ土俵で比較できる味わいを持っていますね!こういう日本ワインもあるんだなぁ。まだまだ飲む経験がたりてないので、もっと日本ワインにトライしていきたいと思います。

 「三次ワイナリー TOMOE シャルドネ クリスプ2023」、ボリューム感がすばらしいシャープな辛口白ワインです。超おすすめです!

写真 2024-08-13 20 58 16 (1)

名称:三次ワイナリー TOMOE シャルドネ クリスプ2023(白ワイン)
ぶどう:シャルドネ100%
産地:日本 広島県三次市
アルコール度:13%
市場価格(税込):2200円/750ml
製造者:株式会社 広島三次ワイナリー 
購入日:令和6年8月8日 
購入店:いまでや銀座(東京都中央区)