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味の傾向:福島の酒蔵がつくる定番の普通酒。まろやかな甘味うま味とピリッとした苦味が特徴の味わい。とても軽くて淡い酒質だ。料理に染みこむように馴染むので、晩酌がぐっと楽しくなるぞ。

合わせた料理:野菜天ぷら、ナスの煮浸し、大学芋、焼き厚揚げ

購入価格(税込):2073円/1800ml

僕の評価:75点/100点(熱燗最高)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回も前回に続いて福島の日本酒を紹介します!「夢心(ゆめごころ) 会津金印」となります~。このお酒は以前にもレビューしていますね。なんと6年ぶりの購入になります。



 今年の秋冬は、日本酒を常温もしくは熱燗で飲むのが個人的にブームなんですよ。常温と熱燗が似合う酒と言えば夢心・会津金印!ということで、久しぶりに購入してきました。定番の普通酒ですね。

 日本酒の普通酒って、けっこう近寄りがたい雰囲気あると思うのですが、それは冷酒で飲んだ場合の時だけだと思っています。常温・熱燗で飲んだ時の普通酒ほど、気楽さがあふれるお酒もないでしょうね。

 スペックを確認してみます。

 アルコール度 15%
 精米歩合 70%
 日本酒度 +1
 酸度 1.2
 アミノ酸度 不明
 醸造アルコール添加、吟醸香なし、加水あり、火入れ

 アルコール度15%のアル添なので、普通酒における定番中の定番スペックとなっています。これが日本酒の最適解なのでしょうね。日本酒度がかなり低めで、酸度も低いです。通常はかなりお酒が甘く感じるはずの数値ですが、はたしてどうでしょうか?

◆味の透明感がやばい

 今回は熱燗で器にそそいでみます。うわ、めちゃくちゃ透明な外見ですね~。おそらく活性炭素ろ過だと思います。これも普通酒ではよくある仕様ですね。

 香りを確認します。熱燗では特別ネガティブな印象を感じるにおいはないですね。常温のお酒をワイングラスで確認すると、ほんのりアルコールとヨーグルトの印象があります。ろ過により香りがある程度減っているのだと思います。

 飲んでみましょう。

 「淡くて軽い味わい!しかし、甘味うま味はしっかり感じられ、刺激的な苦味がカーッとキレて心地よい!」

 やばい、めっちゃ好みです。ダラダラ飲んでいても飽きない!

 数値の通り甘みがあって、酸味はとても少ないです。しかし、まったく濃さがなく、すごくスムーズな呑み口なのです。醸造アルコールと加水によって、絶妙なバランスに調整されているんですね~。すばらしいです。

 熱燗になるとさらにお酒が軽くなるみたいで、食事への馴染みっぷりが半端なかったです。個人的にはこの味を「透明感」って表現したいのですよね~。ちょっと伝わりづらいと思うのですが、夢心にぴったりなんですよ。

 料理は和食ならなんでもこい!ですね。大学芋なんか、とってもよかったですね。大学芋の甘さはしっかり感じられ、お酒のキレで食事にリズムをつくるような印象でした。野菜天ぷらもよかった!つゆのうま味がより強く感じられましたね~。

秋冬の常備酒におすすめ

 このお酒は9月末ぐらいに買いました。ただ、2024年は9月も10月も暑かったので、まるで夏に夢心を飲むような状況だったのです。その時の夢心は、ちょっと苦味が目立って苦手な印象でした。しかし、寒くなるなるにつれてどんどんおいしくなっていきました。断然、秋冬に飲むことをおすすめします。

 しかし、普通酒の熱燗はいいですね~。おいしいお湯というのが、一番ぴったりな表現だと思います。今のところ、常温で飲むなら純米酒、熱燗で飲むならアル添のお酒・・・かな、と思っています。この冬はもっと飲みたいですね。

 「夢心 会津金印」、まろやかで軽い熱燗を楽しむのにおすすめな1本です。この冬、試してみてください。

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