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味の傾向:赤武の冬季限定酒。ミルキーなお米の香りとミントのにおい。軽やかな甘酸っぱさに、ビターな雰囲気が混ざる大人の味わいが特徴だ。ライトボディなのに味の輪郭がしっかりしているので、まるでワインのように重めの料理にマッチする。

合わせた料理:唐揚げ、ビーフストロガノフ

購入価格:2420円/720ml

僕の評価:80点/100点(さすが赤武だ)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は岩手のお酒をご紹介!「赤武(あかぶ) SNOW EXTRA R6BY」となります~。人気酒蔵の冬季限定酒ですね。

 赤武の季節限定酒は、写真のようなお洒落なデザインの瓶が使われるのでわかりやすいですね。去年は春の限定酒であるSAKURAをレビューしました。


 今回のSNOWも、SAKURAと同じく低アルコール仕様の生酒です。SAKURAは軽い味わいながら、甘味や酸味、渋味がしっかり感じられて好みのお酒でした。今回も赤武の技術力に期待して購入してみました。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 13%
 精米歩合 60%
 日本酒度 不明
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香あり、生酒、原酒?、うすにごり

 精米歩合は60%ですがアルコール度は13%となっており、SAKURAより1%高くなっています。うすにごりの生酒なので、寒い季節に飲むとテンション上がりそうです!たぶん原酒だとは思うのですが、表記がないので今回も不明です。

◆ライトなボディに際立つ味わい

 しっかり冷やしてグラスにそそいでみます。うすにごりなので、お酒の色がほんのり白くなっていますね。オリの粒子はとても細かく、エレガントな雰囲気です。

 香りをチェックしてみます。アルコール度が低いので、そこまで強い香りではないですね。麹や甘酒を思わせるお米っぽいにおいと、ミントや青草のような涼しげなにおいがあります。お米の香りはややミルキーな印象があるので、上品な雰囲気を感じさせます。

 飲んでみます。

 「ライトだがくっきりした甘酸っぱい味わい。そしてそこに混ざるビターな苦味が妖美でかっこいい!」

 低アルコール日本酒らしく軽やかな味わいです。それでいて個々の味がしっかり感じられる!飲むほどに出来のよさを実感するお酒ですね~。

 とにかく軽いです。日本酒らしからぬボディのスリムさ。かなりワインに感触が似ていますね。

 それでいて味わいがぼやけていないのがすごい。甘さだけが主張するわけではなく、ほどよく酸味もある。なにより後味の苦味がすごく気持ちいい。苦いというよりビターですね。

 これはもう、個人的には肉しかないだろ!という感じでしたね。唐揚げもビーフストロガノフもまるで白ワインのように合います。日本酒にしては圧倒的にボディ感がスリムなので、肉に合わせるのがメチャクチャ簡単なのですよ。同調ではなく補完のペアリングができるとは驚きですねぇ。

◆結論:赤武すげぇ

 またつまらない結論になりますが、赤武ってすごいですね~。味のコントロールが上手すぎます。いい設計図をつくれて、かつ設計図通りに発酵を導ける。簡単じゃないことなのに、よくできるものです。

 それなりのお値段ですが、この味わいなら納得ですよ。つねづね、おいしいお酒は味にふさわしい値段であるべきだと思っているので、赤武がその前例をどんどんつくっていって欲しいものです。

 「赤武 SNOW EXTRA R6BY」、将来が楽しみなお酒です。どんどん売れてほしいですね!

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