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味の傾向:菩提酛づくりを採用したアルコール度13%の純米酒。軽やかだけどしっかりした甘味、加えて確かな渋味を感じるコクのあるタイプだ

合わせた料理:きんぴらごぼう、冷や汁、ざるそば

購入価格(税込):1,430円/720ml

僕の評価:75点/100点(コクしっかりがうれしい)

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 こんにちは〜、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 本日は静岡酒のご紹介です。「杉錦(すぎにしき) 菩提酛純米 誉富士 R5BY」です。複雑味あふれる酒づくりを得意とする酒蔵さんの商品ですね。

 以前には主力商品である特別純米酒をレビューしました。口当たりは西日本っぽいワイルドなドライ酒と思いきや、熱燗にするとやさしい味わいに変化して、静岡らしさを感じさせるいいお酒でしたね。



 今回の菩提酛純米はその名の通り菩提酛を採用した純米酒で、最大の特徴はアルコール度が13%台という点です。バリバリ発酵させてハードなお酒をつくる杉錦がどう低アル日本酒を仕上げるか?ここがポイントでしょう。

 スペックを確認します。

 アルコール度 13~14%
 精米歩合 70%
 日本酒度 +7
 酸度 1.5
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香なし、加水あり、火入れ、酵母無添加、約1年熟成

 やはり13%台のアルコール度が目立ちます。原酒ではないようなので、加水を行ってアルコール度を下げているのでしょう。他は高めの精米歩合、プラスの日本酒度、高めの酸度などはいつもの杉錦らしい数値ですね。

◆渋味の存在感がすばらしい

 常温がおすすめ温度帯なので、温めずグラスにそそぎます。外見をチェック。おお〜、明るいイエローのトーンがついてますね。透明度が高いけど、薄い印象はありません。熟成の影響でしょうか。

 香りを確認します。やはり全体の香りの強さは低めですね。13%台ならではでしょう。砂糖が焦げたような香ばしいにおいに、もわっとしたオイリーなにおいがあります。

 飲んでみましょう。

 「ふわっとした軽い甘味に、存在感のある渋味が混ざりあう。お手軽に複雑味のあるコクを楽しめる味わいだ!」

 これは飲みやすい!ぐっと親しみやすい杉錦ですね!

 ドライ寄りのお酒ですがしっかり甘味を感じます。砂糖のような糖分の甘味というより、芋やお米のデンプンから感じるような甘味ですね。

 そこに他の味、特に渋味が混ざり合ってきて、複雑な味わいになっています。この木をイメージさせるような渋味、杉錦っぽいですねぇ。軽いのに個性を失っていないのがいいです。

 合わせる料理は軽めで素朴な和食がいいですね。やはり似たもの同士が合います。きんぴらごぼう、冷や汁、ざるそば、どれもたまりません。常温以外もおいしいので、冷酒、熱燗でも試してみてください。

◆とっても便利な純米酒

 蔵の個性を保ったまま、上手にダウンサイジングされた低アル純米酒でした。いや~、これは見事ですね。物足りなさを感じさせないのが嬉しいです。

 杉錦は熱燗向きと思い込んでいたのですが、考えを改めないといけませんね。飲みやすさとコク感の両立を、こんな風に解決するのかと感心しましたよ。

 「杉錦 菩提酛純米 誉富士 R5BY」、杉錦を気軽に楽しめる1本です。ぜひ自宅で自分好みのスタイルで飲んでみてください。

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