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味の傾向:灘の大手酒蔵・菊正宗が新規に立ち上げた銘柄の主力商品。透明感のある洗練されたピーチの香りに、澄んだ甘味、シャープな苦味が映える純米大吟醸酒。丁寧につくられた気持ちのいい高精白日本酒だ。

合わせた料理:ピリ辛ニラをのせた絹豆腐、イカの塩辛、カクテキ

購入価格(税込):3,643円(720ml)※頂き物

僕の評価:75点/100点(どこに出してもOKな味わい)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は兵庫県のお酒です。「菊正宗(きくまさむね) 百黙 純米大吟醸 R6BY」となります。言わずと知れた灘の大手酒蔵の新商品ですね。「ひゃくもく」と読むそうですよ。

 2016年に高品質な日本酒をリリースする新ブランドとして誕生したのが百黙です。もう9年目になるんですね~。発表当初はかなり話題になりましたが、はじめのうちは地元兵庫でしか買えなかったので、私は入手することができなかったんです。最近はどうやら関東圏でも販売されているようですね。

 この純米大吟醸はブランドの基本となる商品で、お値段は3,000円超と立派なものです。高品質な地酒と直接競合する価格帯ですね。精米歩合も39%ということで、獺祭の磨き三割九分や久保田の萬寿あたりがライバルというイメージでしょうか。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 15~16%
 精米歩合 39%
 日本酒度 +0.5
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香あり、加水あり、火入れ

 純米大吟醸のお手本のような数値ですね。日本酒度が±0近辺ということで、大吟醸らしく甘味を残しつつもバランスのよい味わいを狙っているのでしょう。アミノ酸度は低いでしょうから、あとは酸度がどうかというところ。菊正宗なので低めだと予想します。

◆ピリッと刺激的な後味がいい

 しっかり冷やしてグラスにそそいでみます。外見を確認。ほぼ透明ですね~。加水の39%なので順当でしょう。ほんの少しだけベージュがかっていて、火入れの影響が見られますね。

 香りをチェックします。おっ、おだやかですね~。食中でも問題なく飲めそうなタイプです。白桃のイメージでしょうか。大吟醸らしく無駄な香りがなく、とても洗練された印象を受けます。まさに正統派といった感じでしょうか。

 飲んでみます。

 「舌触りのいいみずみずしい甘味!そして体にカッと火が入るような、キレのいいアルコール感が気持ちいい!」

 お手本のようなきれいな純米大吟醸ですね!キクマサらしい後味がたまりません。

 口当たりにきれいな甘味がきます。高精白純米大吟醸ならではの舌触りが楽しめて、期待していた味がバッチリくるのがうれしいですね~。甘いけど甘すぎないバランスはさすがです。酸味はほぼありません。

 そしてかなり早めに苦味と刺激が来ますね。このアルコール感が気持ちよくて、いいキレをつくっています。この爽快感にはキクマサっぽさを感じましたね。これのおかげで甘口というより辛口の印象を受けました。

 料理は幅広く合いますが、自分は刺激的な肴といっしょに飲むのが好きでしたね。豆板醤で漬けたニラをのせた豆腐とか、塩辛、カクテキなどです。これがお酒のキレと合わさると気持ちいいんですよ。辛いお酒に辛い料理はいいですよ~。

◆贈り物としてハズさない1本

 正統派でバランスのいい純米大吟醸に、キクマサらしい味わいが加わった安定感のあるお酒でした。百黙は全商品が化粧箱付きのようなんですよ。贈答品需要を狙っていると思うのですが、まさにハズレのない味わいだったので、狙い通りに仕上がっていると感じました。

 菊正宗の名前を前面に出さないかたちでブランディングしている百黙。並みいる強豪に割って入るのは大変でしょうけど、隙のない酒づくりに好感が持てました。来年は10周年ということで、新しい展開があると嬉しいですね。

 「菊正宗 百黙 純米大吟醸 R6BY」、キクマサらしさのある高品質な純米大吟醸でした。プレゼントとして間違いのない1本ですよ!
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