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味の傾向:通年販売される大嶺の定番酒。バキバキの青リンゴの香りと、ジューシーで軽快な甘味をたっぷり味わえる低アル原酒だ。スペックが絶妙で、個性がしっかり立っている。

合わせた料理:目玉焼き、食べる煮干し、キウイ

購入価格(税込):2,200円(720ml)

僕の評価:80点/100点(きわ立つ個性)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は山口県のお酒です。「大嶺(おおみね) 3粒 山田錦 R6BY」となります。2010年に休眠蔵を復活させてリスタートしたブランドですね。以前は冬季限定酒をレビューしました。



 大嶺と言えば、個人的にはビジュアルのよさがお気に入りです。スタイリッシュな瓶があふれる昨今の日本酒売り場においても、目を止めてしまうミニマルな大嶺のボトルデザインは最高にそそりますねぇ。お米をメインビジュアルに据えているのも好きです。

 味の方もイケています。フルーティで甘い低アル原酒というモダン系でよくあるスタイルながら、アルコール度を下げすぎない絶妙なバランスで設計された酒質は個性たっぷりです。飲むごとに感心しちゃいますね。

 今回紹介するこの3粒・山田錦はブランドの基本となるスタンダード商品です。いつものことですが、こういう商品でこそ蔵元の真髄をたっぷり味わえます。しっかり楽しみたいと思います。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 14.5%
 精米歩合 50%
 日本酒度 不明
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香あり、原酒、火入れ

 やはり注目ポイントはアルコール度14.5%の原酒である点です。大嶺の多くの商品で採用されている基本スペックですね。15%以下であるけど13%台までは下げすぎていない。これこそ大嶺のアイデンティティでしょう。

◆鮮烈な青リンゴの存在感

 しっかり冷やしてグラスにそそぎます。おお〜、ほぼ透明ですね。色が見えません。さらに透明度も高い。丁寧なろ過と火入れを感じさせます。

 香りをチェック。すっごい青リンゴ!めちゃくちゃ感じますね!まるで生酒みたいだ。ほぼ確実に瓶燗火入れでしょうねぇ。他にもメロンやキウイのイメージを感じます。これは味も期待できます。

 飲んでみましょう。

 「迫力ある甘みと絶妙な微炭酸の刺激。そのすべてがクリーミーでたまらない!」

 ブラボー!思わず拍手したくなる味ですね!

 純米原酒らしい密度の高い甘味が、口の中を満たしてくれます。期待していた味をたっぷり味わえるのは最高としか言いようがないです。ずっしりしていますがクリアで飲みやすい甘味ですね。

 そして微炭酸の刺激がこの甘味を軽快にしてくれます。このバランスがたまらないんですよ。さらに酸味や苦味が少ないので、甘味がまるでクリームのような印象に感じられます。いや〜、飲みやすすぎる!

 甘いけど低アルコールなので、似合う料理の幅は広いです。自分は香ばしく仕上げたシンプルな素材のおつまみがお気に入りでしたね。クリスピーな目玉焼きや煮干しなどです。フルーツとも相性がよく、お酒の渋味や酸味が際立つのでおすすめですよ。

◆抜群の完成度

 青リンゴのフルーティな甘味を抜群の飲みやすさで楽しませてくれる、個性豊かな純米酒でした。このバランスこそ大嶺の個性ですよね。なかなか文章で伝えにくいのですが、お酒が進んでしまう不思議な魅力があるんです。

 さきほど蔵元の公式ショップをのぞいたら、お値段が2,800円ほどにアップしていました。うわ〜と思いましたが、これだけカッコよくて味がよければ値上げも妥当だよなぁと感じます。いいものは高いという、当たり前の相場感が日本酒でも普通になりそうですね。

 「大嶺 3粒 山田錦 R6BY」、ジューシーな甘味と飲みやすさが両立した、食前酒・食中酒どちらもいける傑作純米酒です。見かけたらぜひ買ってみてください。
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大嶺 3粒 火入れ 山田錦 Ohmine 3grain [720ml] [大嶺酒造] [山口]
by カエレバ