こんにちはー、お酒ミライの神奈川建一です。
皆さんは、パック酒にどんなイメージをお持ちですか?
・安いだけが取り柄
・おっさんの飲み物
・日本酒文化の汚点
・まずい
いやいやいや、違う違う、違いますーーーー!!
まず第一に、パック酒の紙パックは理想的な容器なんです。軽くて四角いので輸送と陳列がとても簡単でローコスト、瓶と違って光を透過しないので保存に強い、紙製品なので牛乳パックと同じく処分が簡単と、ほぼ完璧。ほーんの少しだけ紙の匂いがお酒に付くリスクだけが弱点らしい弱点です。それも、よっぽど鼻の良い人じゃないとわからないそうですよ。
とすると、中に入ってるお酒が良ければ最強のコスパ酒が生まれるのが自然の摂理。そして、その摂理を見事具現化してるお酒がこちら!菊正宗(きくまさむね)「上撰 生もと辛口純米」であります!
前に書いたパック酒比較記事(おかげさまで好評です)を投稿した時にですね、「キクマサの生もと辛口純米は最凶のパック酒ですよ!」とのアドバイスをいただきましてね、こりゃー飲まないといけないな!と思ってたんです。この記事で一番気に入ったのが「菊正宗 ピン」だというのもありましたし。
で、結構経っちゃったんですが、灘の酒フェスとか行ったりして、さらに菊正宗の新製品攻勢に感動しちゃいまして。「こりゃ~、新製品買わんといかんでしょ!ついでに生もと純米も買っちゃる!!」とテンションUPUPで公式通販に突撃!お、5000円以上で送料無料?太っ腹やないけ!ええで、ええで、おいちゃん、買ってやるで~。
全部一升瓶(パック)で。
orz
アンタ、冷蔵庫に何本日本酒入ってるんだよ・・・。
えー、気を取り直してこの生もと辛口純米についてですが、ポイントは2つ。
1:生もと造りで純米であるということ。いわば古式の酒造りによる日本酒であるため、近代日本酒造りの技術である速醸もとの利用やアルコール添付がおこなわれていない。そのため、逆説的に現代風のお酒だろうと予想できる。
2:地酒ではなく全国銘柄のパック酒のため、ディスカウントによる低価格が驚きのレベル。この生もと辛口純米は定価1996円(税込1800ml)だが、スーパーなどでは1300円前後の値段に!やっす!!
さて、ポイントを確認したら、その力を舌で計りましょう。フフフ、紙パックの王者とやらの実力を、試してやろうぞ!
しかし、青が鮮やかな美しいパッケージです。上撰の文字がキラリと目立ちますね~。上撰とは、昔の酒税法による一級酒のこと。もう既に特別な意味を持ちませんが、特級・一級・二級という級別制度に慣れた世代には響くアイコンなのです。
ずらずらと書かれた、裏面の説明欄。これぞパック酒の利点ですよね。地酒は飲み方すら書いてませんからねぇ。あれは、ちょっといかんだろうと思ってます。もっと初心者に優しくならないと。京都の玉川などは、説明書をわざわざ付けてくれるので、好感が持てます。
開栓します。まあ、これはさすがに一升瓶のような緊張感はなく、プラスチックの蓋をくるっと回して、栓を抜くだけです。まあ、味気ないと言えば味気ない(笑)。最初の一杯はお勧め通り、常温でいきます。
とっとっとっとっとっとっとっとっとっとっとっとっ・・・・ピチョン
香りはじつに穏やか。うっすら灘のお酒らしい、というか菊正宗らしい薬味っぽい香ばしさがありますが、無駄なアルコール感がなく、上品です。
ごくり
まろやかーーーーーーーーーー!!!驚くほどふんわりしてます!この感覚、同じく常温で飲んだくどき上手ばくれんを思い出します。ちょっと他のフルーティ酒とはニュアンスが違うんですけど、メロン味のような食感ですよ、奥さん!これは、ちょっと凄くね?
その後喉ごし以降で、灘の男酒特有の押し味と言われる、ぐわっとくるアルコール感があるのですが、これもまた優しくて自然。これがアルコール添付タイプのだと、不自然な感じがするのですが、この生もと辛口純米にはそういうのがまったくありません。というか、アル添の灘のお酒は、あの押し味を醸造アルコールでエミュレーションしていたのですねぇ。あー、1つ賢くなった。
そんな柔らかな純米酒、熱燗に合わないわけないですよね!もう、ぬる燗でも熱燗でも飛び切り燗でも、なんでもこいって感じの万能っぷりです。これからの季節の晩酌には最適ですよ!また、アルコールに弱い方は水割り燗もお勧め。このお酒は味がしっかりしてるので、多少の水割りは問題なしです。常温でも、3杯目以降を水割りにすると、次の日楽ちんですよ。五分の一から六分の一ぐらい水にするといい感じですね。体感アルコール度12度~13度な感じになります。
なんというか、大手の凄さってやつをがっつり味わいました。いやいや、めっちゃ旨いですよ。常温だと胃に優しいから、ついつい手が伸びてしまいます。これ好きなお父さん、いっぱいいるだろうなぁ。この前のパック酒記事では「パック酒の常温は危険!」という結論だったのですが、これは全然いける、というかむしろ冷やすなってレベルです。常温が美味しいのは、造りの良い証拠です。
素晴らしい日常酒でした。ぜひともこのレベルのお酒を、菊正宗にはバンバン造って、ガンガン売っていただきたいですね!僕としても、スーパーで買えるお酒のお勧め銘柄が1つ増えて嬉しいです。「菊正宗 上撰 生もと辛口純米」、ぜひとも近所で買ってみてください!
名称:菊正宗 上撰 生もと辛口純米
精米歩合:73%
酒米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:+5
酸度:不明
蔵元情報:菊正宗酒造株式会社
購入価格(税込):1996円/1800ml (定価購入w)
購入日:平成28年9月25日
購入店:菊正宗オンラインショップ(通販)
購入アドバイス
お酒扱ってるところなら、どこでも高確率でお目にかかれる。180mlのパックまであるので、コンビニなどでゲットするのも簡単だ。なにせ、Amazonでも買えるぞ。
オススメ酒販店
お近くのスーパーです(笑)。
Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一()
いいね、もらえると喜びます!
Instagram始めました
当ブログ謹製・東京都の地酒屋さんリスト
当ブログおすすめ・神奈川・埼玉・千葉・山形・静岡・通販の地酒屋さんリスト
皆さんは、パック酒にどんなイメージをお持ちですか?
・安いだけが取り柄
・おっさんの飲み物
・日本酒文化の汚点
・まずい
いやいやいや、違う違う、違いますーーーー!!
まず第一に、パック酒の紙パックは理想的な容器なんです。軽くて四角いので輸送と陳列がとても簡単でローコスト、瓶と違って光を透過しないので保存に強い、紙製品なので牛乳パックと同じく処分が簡単と、ほぼ完璧。ほーんの少しだけ紙の匂いがお酒に付くリスクだけが弱点らしい弱点です。それも、よっぽど鼻の良い人じゃないとわからないそうですよ。
とすると、中に入ってるお酒が良ければ最強のコスパ酒が生まれるのが自然の摂理。そして、その摂理を見事具現化してるお酒がこちら!菊正宗(きくまさむね)「上撰 生もと辛口純米」であります!
前に書いたパック酒比較記事(おかげさまで好評です)を投稿した時にですね、「キクマサの生もと辛口純米は最凶のパック酒ですよ!」とのアドバイスをいただきましてね、こりゃー飲まないといけないな!と思ってたんです。この記事で一番気に入ったのが「菊正宗 ピン」だというのもありましたし。
で、結構経っちゃったんですが、灘の酒フェスとか行ったりして、さらに菊正宗の新製品攻勢に感動しちゃいまして。「こりゃ~、新製品買わんといかんでしょ!ついでに生もと純米も買っちゃる!!」とテンションUPUPで公式通販に突撃!お、5000円以上で送料無料?太っ腹やないけ!ええで、ええで、おいちゃん、買ってやるで~。
全部一升瓶(パック)で。
orz
アンタ、冷蔵庫に何本日本酒入ってるんだよ・・・。
えー、気を取り直してこの生もと辛口純米についてですが、ポイントは2つ。
1:生もと造りで純米であるということ。いわば古式の酒造りによる日本酒であるため、近代日本酒造りの技術である速醸もとの利用やアルコール添付がおこなわれていない。そのため、逆説的に現代風のお酒だろうと予想できる。
2:地酒ではなく全国銘柄のパック酒のため、ディスカウントによる低価格が驚きのレベル。この生もと辛口純米は定価1996円(税込1800ml)だが、スーパーなどでは1300円前後の値段に!やっす!!
さて、ポイントを確認したら、その力を舌で計りましょう。フフフ、紙パックの王者とやらの実力を、試してやろうぞ!
しかし、青が鮮やかな美しいパッケージです。上撰の文字がキラリと目立ちますね~。上撰とは、昔の酒税法による一級酒のこと。もう既に特別な意味を持ちませんが、特級・一級・二級という級別制度に慣れた世代には響くアイコンなのです。
ずらずらと書かれた、裏面の説明欄。これぞパック酒の利点ですよね。地酒は飲み方すら書いてませんからねぇ。あれは、ちょっといかんだろうと思ってます。もっと初心者に優しくならないと。京都の玉川などは、説明書をわざわざ付けてくれるので、好感が持てます。
開栓します。まあ、これはさすがに一升瓶のような緊張感はなく、プラスチックの蓋をくるっと回して、栓を抜くだけです。まあ、味気ないと言えば味気ない(笑)。最初の一杯はお勧め通り、常温でいきます。
とっとっとっとっとっとっとっとっとっとっとっとっ・・・・ピチョン
香りはじつに穏やか。うっすら灘のお酒らしい、というか菊正宗らしい薬味っぽい香ばしさがありますが、無駄なアルコール感がなく、上品です。
ごくり
まろやかーーーーーーーーーー!!!驚くほどふんわりしてます!この感覚、同じく常温で飲んだくどき上手ばくれんを思い出します。ちょっと他のフルーティ酒とはニュアンスが違うんですけど、メロン味のような食感ですよ、奥さん!これは、ちょっと凄くね?
その後喉ごし以降で、灘の男酒特有の押し味と言われる、ぐわっとくるアルコール感があるのですが、これもまた優しくて自然。これがアルコール添付タイプのだと、不自然な感じがするのですが、この生もと辛口純米にはそういうのがまったくありません。というか、アル添の灘のお酒は、あの押し味を醸造アルコールでエミュレーションしていたのですねぇ。あー、1つ賢くなった。
そんな柔らかな純米酒、熱燗に合わないわけないですよね!もう、ぬる燗でも熱燗でも飛び切り燗でも、なんでもこいって感じの万能っぷりです。これからの季節の晩酌には最適ですよ!また、アルコールに弱い方は水割り燗もお勧め。このお酒は味がしっかりしてるので、多少の水割りは問題なしです。常温でも、3杯目以降を水割りにすると、次の日楽ちんですよ。五分の一から六分の一ぐらい水にするといい感じですね。体感アルコール度12度~13度な感じになります。
なんというか、大手の凄さってやつをがっつり味わいました。いやいや、めっちゃ旨いですよ。常温だと胃に優しいから、ついつい手が伸びてしまいます。これ好きなお父さん、いっぱいいるだろうなぁ。この前のパック酒記事では「パック酒の常温は危険!」という結論だったのですが、これは全然いける、というかむしろ冷やすなってレベルです。常温が美味しいのは、造りの良い証拠です。
素晴らしい日常酒でした。ぜひともこのレベルのお酒を、菊正宗にはバンバン造って、ガンガン売っていただきたいですね!僕としても、スーパーで買えるお酒のお勧め銘柄が1つ増えて嬉しいです。「菊正宗 上撰 生もと辛口純米」、ぜひとも近所で買ってみてください!
名称:菊正宗 上撰 生もと辛口純米
精米歩合:73%
酒米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:+5
酸度:不明
蔵元情報:菊正宗酒造株式会社
購入価格(税込):1996円/1800ml (定価購入w)
購入日:平成28年9月25日
購入店:菊正宗オンラインショップ(通販)
購入アドバイス
お酒扱ってるところなら、どこでも高確率でお目にかかれる。180mlのパックまであるので、コンビニなどでゲットするのも簡単だ。なにせ、Amazonでも買えるぞ。
オススメ酒販店
お近くのスーパーです(笑)。
Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一()
いいね、もらえると喜びます!
Instagram始めました
当ブログ謹製・東京都の地酒屋さんリスト
当ブログおすすめ・神奈川・埼玉・千葉・山形・静岡・通販の地酒屋さんリスト
コメント
コメント一覧 (9)
この値段で、この味は確かに良く出来てると思います。下手な地酒は勝てませんね。
懐が寂しいときだけでなく、普段でも十分にイケるので常備したいと思います。
もう少し暑くなったら、ギンパックも試して見ます。
これからも、良いお酒紹介してくださいね。
コメントありがとうございます!
キクマサはこれに限らず樽酒、ギンパックと常備酒の才能を秘めたお酒がたくさんあるのが良いと思います。イチオシのお酒を飲んでいただいて、嬉しいです。自分も久しぶりに買いたいと思います。
菊正はうん十年ぶりに飲んだので、味も価格も衝撃的でした。
販売量の少ない蔵では、おそらくこの価格では勝負できないだろうなと思います。
このような酒が増えれ、日本酒の販売量も上がって行くのではないかと思います。
PS.ギンパックはちょっと香りつけすぎに感じました。一時期の出羽桜みたいな感じですね。
今日買いに行ったら無かったので、剣菱買ってきました(笑)。
ギンパックは人工吟醸酒なんて表現が似合うぐらい、カプロン酸エチルプンプンですからね。でも、わかりやすいのが素晴らしいと思うのです!
剣菱も良いですよね。味は好みです。
ただし個人的な偏見?でアル添は飲まないことにしているので、飲み屋などで選択肢がないような場合はともかく積極的に選ぶことはありません。(笑)
同じ様な大関さんの特別純米よりもこっちが好き。。
純米大吟醸の価値とこういう大衆酒が同居する世界になると良いと思いますー。
昔ながらのPubやCAMRAが頑張ってるイギリスのビール事情みたいに。
コメントありがとうございます~。地酒好きには好まれないかもしれませんが、本当にいいお酒だと思います。今は嫌いな人も、年をとって好きになってくれると素敵だなぁと思っています。
今後もよろしく。
コメントありがとうございます!僕も量販店で買うなら菊正宗ですね。大好きです~。